二、三日後には死んでゆくので墓穴を掘るのが追いっかなかった。 集落から離れた地区では、死体はウィグワム先住民のテント風の小屋の外に置かれるだけか、あるいは他の入居者に力があるときは、すぐ近くのブッシュへと運ばれるか引きずられていった。
Rの父は昼も夜も死体を埋葬した。 私は、父が、日曜も週日もなく、つるはしとシャベルを肩に担いで出かけてゆき、夜遅く完全に消眺耗して帰ってきたのを憶えている。
村から近い居住地で、彼は小さな幼児一人を除いて一家全員が死んでいるのを見つけた。 彼はその幼児を家につれて帰った。
彼はこの流行の荒廃的な後遺症についても書いている。 驚くべきことに、文明化した社会では伝染性があるがほとんど致死性のないこの子供の病気は、一辺地区の人口の半分以上を消し去り、生存者たちの活力を非常に低下させた。
その結果、明らかに病気の攻撃による後続効果によって、次の二年間、さらに五0パーセントの命が奪われたのである。 彼はさらに進んで感染の結果における人種的な差異の理由について(正しく)推測した。
私たちの祖先は、過去何世代もの間、周期的な麻疹流行を経験しており、結果としてある程度の免疫を獲得したに違いない。 他方、ヤーガン族の人たちは、信じられないほどに強健で、寒さやあらゆる類の銀難に直面でき、重い傷でもほとんど奇跡的に回復できるが、この伝染病にはまったく出遭ったことがなかったに違いない。
それゆえ、彼らはそれに抵抗するための耐久力を欠いていたのであろう。 ……この病気がそのような悪性の形で出現したとき、医者たちがそれを正しく診断できなかったとしても何ら不思議なことではない。

興味深いことに、彼は次のような観察もしている。 私たちの地区にいる八、九人の白人とインディオとの混血児は彼らのインディオの親類とまったく同じ生活をしているが、全員が二度の流行を生き延びてふつうの健康を完全に回復しているということは注目する価値がある。
疑いなく彼らは破壊的な熱病に抵抗する力を白人の父たちから受け継いでいたのである。 数回にわたってそのような流行がティエラ・デル・フエゴ諸島を襲った。
ゆえに、この諸島の先住民部族が消滅した主要な原因は麻疹であったことは、当時のB一家にとっては、現在の私たちにとってと同じくらいに明白なことであった。 Rの兄Wは、ある白人家族によって最初の「悪疫」がもち込まれた年の一九二四年に、オーナ族を訪れている。

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